<グリーン購入法>

 平成12年5月9日に環境物品調達推進法案(グリーン購入法案)が参院環境委員会で可決されました。今月中にも衆議院、参議院で可決され成立する見通しであります。

 この法律が成立すると、2001年4月1日から施行になり、国などに再生紙など環境負荷を抑えた製品の購入とこれら製品について国民への情報提供を義務付けられます。

<グリーン購入ネットワーク>

 環境に配慮した商品の購入を「グリーン購入」と称し、1996年にその取り組みを促進するために結成された企業・行政・消費者のネットワークです。もちろん当社も参加しております。

 これまでに購入ガイドラインとして「OA用紙、印刷用紙」・「コピー機、プリンター、ファクシミリ」・「パソコン」・「文具、事務用品」・「オフィス家具」・「自動車」・「照明ランプ」・「冷蔵庫、洗濯機、エアコン」・「トイレットペーパー・ティッシュペーパー」が策定されています。

 以下のガイドラインは、トイレットペーパー、テイッシュペーパーを購入する際に環境面で考慮すべき重要な観点をリストアップした物です。(グリーン購入ネットワーク(GPN)発行「商品選択のための環境データブック-トイレットペーパー・ティッシュペーパー編-」から抜粋)

●トイレットペーパー購入ガイドライン

(1)原料が古紙100%であること。

 古紙を利用して紙を作ると、木材から作るのに比べて製造に必要なエネルギーが約1/3で済むと言われていますので、古紙利用はエネルギー資源の保全や地球温暖化の防止にもつながります。トイレットペーパーは使用後に二度と再生できないものですから、他の商品以上に古紙利用を優先すべきだと言えます。手触りや柔らかさなどの品質面から見ても、日本の古紙製品は世界的に極めて質が高いといわれており、トイレットペーパーとして使う限り十分な品質をもっています。

(2)白色度が低いこと。

 本来、用途の性格上トイレットペーパーに高い白色度はいらないはずです。購入者が古紙製品の中でも白色度が低い商品を買うようになれば、中低級古紙の利用促進、エネルギーの削減、歩留まりの向上などに貢献し、ひいては生産コストの削減にもつながります。

(3)次の事項に配慮していること。

@芯なしタイプであること。

 芯に使われる紙管は1本当りおよそ5gで、全国で年間3万トンが消費されていますが、そのほとんどはリサイクルされずに捨てられているのが現状です。芯なしタイプの製品は、その分の資源節約とゴミの削減になります。また、芯ありタイプは通常ひと巻60mですが、芯なしタイプは固く巻くために見た目の大きさは同じでもひと巻130m前後の製品が多く、同量で比較するとコンパクトに納まることになるので、販売に係る包装が削減でき、製品の輸送にかかる環境負荷を減らすことにもなります。また、ひと巻当りが長いと、使用者にとってはロールを取り替える手間やコストを減らすことができるというメリットもあります。

 Aシングル巻きであること。

 トイレットペーパーには、1枚だけを巻いたシングル巻と、2枚重ねにして巻いたダブル巻があります(ダブル巻にはシングル巻用より通常1割ほど薄い紙を使用しています)。ダブル巻を使う場合は使う長さを半分にすれば消費量は同じになるはずですが、一般にシングル巻かダブル巻かに関わらず習慣的に一定の長さを引き出してしまうことが多いため、シングル巻よりもダブル巻の方が消費量がかなり多いと言われています。シングル巻は結果的に使用量を減らすことが出来るので資源の節約になり、また経済的でもあります。

●ティッシュペーパー購入ガイドライン

(1)古紙を多く配合していること。

 古紙を利用して紙を作ると、木材から作るのに比べて製造に必要なエネルギーが約1/3ですむと言われていますので、古紙利用はエネルギー資源の保全や地球温暖化の防止にもつながります。ティッシュペーパーは使用後に二度と再生できないものですから、他の商品以上に古紙利用を優先すべきだと言えます。

(2)白色度が低いこと。

 テイッシュペーパーに高い白色度はいらないはずです。購入者が古紙製品の中でも白色度が低い商品を買うようになれば、中低級古紙の利用促進、エネルギーの削減、歩留まりの向上などに貢献し、ひいては生産コストの削減にもつながります。

 

詳しくは、こちら又はグリーン購入ネットワーク(GPN)事務局にお問い合わせください。

グリーン購入ネットワーク(GPN)事務局
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